｢子どもがはじめて使う家具｣というのも、 この子どもの家具のコンセプトのひとつです。それには二つの意味があって ｢初めてでも使いやすいものを｣ ｢初めて使うものだから本物を｣
座卓ではなく、テーブルで使う子供用の椅子は流通しているものでいいものが沢山あります。 私はまだ、それよりいいものを作れていません。
でも、座卓で使えるものは探してみたけれど欲しくなるものはありませんでした。
座れれば何でもいいというのであれば、このチェアより安いものはいくらでもあります。
この家具は小さいサイズですから、すぐに大きくなってしまう子どもに短期間（２〜３年）しか使えないのに買ってあげるには、ちょっと高額かもしれません。実際、小学生になるとこのサイズでは足りないのです。就学前で終わってしまいます。
でも自分の子どもに対して、どうせすぐ大きくなるのだしと思って何も考えずに値段だけで買ってしまうのはイヤでした。
デフレの買い物は価格と機能性が購入の判断基準の上位を占めます。でも、家具は長く付き合うものなのです。日々の生活の中で、見て、手に触れるもの。そこから学び、感じ取ることは少なくないのではないでしょうか。
自然の木の柔らかさ（CUBITの場合はシナという樹種です）、シンプルな構成が形作る機能を子どもたちに少しでも感じてもらえたらと思います。 ちなみに我が家では、子どもが小学生になってから、図書館などで借りた本の一時置き場として重宝しています。使わないのなら、次の子どもたちのために、また20年後の孫のために分解してとっておけます。用が済んだら捨ててしまいたいモノではなくて、用が済んでも大切にとっておきたいモノとして子どもたちのそばに置いてもらえたら。。。
モノはひとつの文化です。モノがあなたのスタイルの一部を表現してくれます。だからこそ、ちゃんと選んであげてください。
